濱砂編集長独占インタビュー本!
1993年5月、当時の福岡には市政だよりと若者向け地元情報誌があるだけで、子育てに必要な地域の情報がまったく手にはいらないことに驚き、育児サークルのママたちを率いて、『子づれ DE CHA CHA CHA!』を無我夢中で作り、起業しました。
さまざまな情報をママたちに届けるだけではなく、2WAYメディアとして、育児現場の声をより広く社会に届ける使命感を感じ、イベント、講演会、行政の委員会や新聞インタビューそのほかあらゆる機会をとらえては積極的に「子育て環境改善」を発信してまいりました。その結果、ベビーベッド、ベビーシートの普及や弱者(高齢者、障がい者、妊娠中の女性、子育て中の親)併用トイレ、授乳室などハードの県境整備は着実に進みましたが、父親の育児休業取得などのソフト面での慣用はなかなか改善されないままでした。
そこで一計を案じ、同質性グループだけで群れていたのでは社会は変えられない!異業種・異分野・異世代おtの情報交換が必要であると考え、本紙の中にトップインタビューのページを作りました。創刊した時から子育てには女性・労働・文化・環境・医療・・食育・教育すべてがつながっていると確信していたこともあり、このインタビュー企画の中ではそれらのオーソリティの方々にご登場頂いております。
企業のトップの方や行政担当者、各界での第一人者を直接お訪ねし、専門分野のお話とともにそれぞれの方がどのように育ってこられたか、また、ご自身のお子様やお孫様や社員の方々をどのように育てていらっしゃるか、という「人育て談義」を通して、トップの方々へ子育てというものをより身近に感じていただくこと、そして、地域社会社会での子育て家庭の課題やママ達の本音、支援不足の問題を伝え、それぞれのご活躍の分野で、子育て支援の援護射撃に少しでもお役に立てればと考えました。
1999年5月にスタートしたこの企画も、すでに7年たち、お目にかかった方は50人を超え、今ではインタビューを心待ちにしてくださっている方もいらっしゃるほどです。それぞれの道に極められた方々の子育て論には、若いママたちにも子育て支援に携わる方々にもぜひ参考にして欲しい、きらりと光るエッセンスが濃縮されています。次世代を担う子ども達を育てる親達に、先人達の智恵を、『我が家流の子育て』を考えるひとつのきっかけにしていただければ嬉しい限りでございます。
- 極端な話だけど、老人問題って来ないじゃないかと思ってるんです。
- 絵本作家:五味太郎さん
- 「育児書通りに」ではなく、
もっと自由に、自然におやりになればいいと思うんです。
- 元 全国社会福祉協議会 全国保育士会会長(現 北九州市保育所連盟会長):
藤岡佐規子
- 「何もできないんだ」と思い込んでいる人に、できそうな選択肢を伝え、
正確な情報を知らせることが、CAPでいう「エンパワメント」なんですよ。
- 元 「ふくおかCAP」代表:高木美砂子さん
- 勉強をしていなかったがために、チャンスを見送ったり空振りしたりする悔しさがあると思う。そういう気持ちで勉強はすべきだと私は思う。
- 北九州市長:末吉興一さん
- 大人が子どもに声をかけるまち。
名前まで呼んで声をかけられるまちになったら全然違うでしょうね
- 福岡市長:山崎広太郎さん
- これからは「学歴社会」から
「学習歴社会」に変わるべきだし、変わってくると思います。
- 福岡知事:麻生 渡さん
- 21世紀は「女性活躍の時代」になると思うんです
。
「活用」ではなくて「活躍」の時代に。
- 元 九州旅客鉄道株式会社会長
(現 NPO法人 鴻臚館・福岡城跡歴史・観光・市民の会(福岡城市民の会)理事長):
石井幸孝さん
- 生まれてきたお子さんが健康に育ってゆくための支援は
積極的に行っていきたいと考えています。
- 元 福岡市医師会会長(現 日本医師会副会長):竹嶋 康弘さん
- 親よりも距離をおいた位置にいる
シニアが親たちの子育てのおてつだいができるといいですね
- 九州電力株式会社 代表取締役会長:鎌田迪貞さん
- 「何かを地域に返さなくちゃいけない」何かあれば自分達が動いて地域に対して恩返ししようとしていたんですね。
- 株式会社ふくや代表取締役社長:川原正孝さん
- 今考えると、親が物を買ってやらないというのは、愛情だったと思います
- 株式会社石村萬盛堂 代表取締役社長:石村僐悟さん
- 「あなたの仕事は地域社会に知的なサービスをすることだ」と言われたんです。
- 青少年アンビシャス運動委員会副会長:緒方世喜子さん
- つまんないものをつまんないって言えない世の中って間違っていると思うのよ
- 映画評論家:おすぎさん
- 子育ての大変なときはほんのわずか。
振り返ってみるとあっという間なんですよね。
- 作家:夏樹静子さん
- 自然を大切する心が大切なんです。
それは「木を育てることは、気をつかうことである」ということなんですよ。
- 元 株式会社ベスト電器 代表取締役社長:北田葆光さん(故人)
- 女の人生90年の時代。子育てだけじゃもったいないわ。
- 元 北九州市立男女共同参画センター「ムーブ」所長
(現 財団法人アジア女性交流・研究フォーラム理事長):三隅佳子さん
- 決して勉強しなさいなどと言う親父ではなかったですが、人をうまく洗脳するというかモチベートするのがうまかったですね。
- 福岡市私立幼稚園連盟名誉会長:尾上正史さん
- これからはやっぱり男女共同参画が大事。
女性のためだけではなく男性にもいい影響をもたらしますよ。
- 元 福岡副知事(現 財団法人福岡県女性財団理事長):稗田慶子さん
- 市内で開催される運動会には全部参加して走るんです。
ついでに学校の備品を見る。校庭のようすを見る。
僕のところに届かない声をこっそり見てくるんです。
- 多久市長:横尾俊彦さん
- 学校給食を通して、何を食べたらいいかということを、子どもに教える方向に持っていこうと思ってるんです。
- 元 佐賀市長(現 木下敏之行政経営研究所代表):木下敏之さん
- きとんとした形で運営しないとやれない時代になったんだから、
女性が僕は一番いいと思います
- 株式会社山口銀行相談役:田中耕三さん
- 親には誰でもなれるけど、誰でも「父」にはなれるわけではない。
そこには必須の通過礼儀があるんだよね。
- 東京都杉並区和田中学校校長:藤原和博さん
- 次に目指すのは「育成医療」。
幼小児期のことに精通した小児科医と内科医が、一緒に診療するのです。
- 福岡市立こども病院・感染症センター院長:福重淳一郎さん
- 現在における性別は、生物学的なものじゃなくて管理するためのシステム。
そういう意味合いが強いんです。
- フェリス女学院大学教授:諸橋泰樹さん
- 子育てらしきものはしなかった。でも、自分の子のことはわかります。
毎日つきあってるわけですから
- 元 株式会社NTTドコモ九州代表取締役社長
(現 財団法人簡易保険加入者協会理事長):高橋豊久さん
- 家庭と行政だけではなく、市民の力も借りて子育てをしていければ。
- 福岡市こども総合相談センター「えがお館」所長:藤林武史さん
- 環境問題を改善することは人間が100%幸せになるためには必要なこと。
だから、楽しんで取り組めるんです
- 環境教育スペシャリスト株式会社イースクエア取締役:エクベリ聡子
- 子どもと向き合うこと。会話すること。そのなかで見えてくること、
教えられることがあるはず。
- 九州旅客鉄道株式会社代表取締役社長:石原 進さん
- 女性のもつしなやかさとか、
やさしさとか、丁寧さとか、男性にないものがありますね。
- 「博多町家」ふるさと館館長 漫画家:長谷川法世さん
- 仏教では、「ナンバーワンよりオンリーワン」。
子どもにはそれぞれ個性がある。それを花開かせるのが親の役目。
- 福岡市保育協会理事長 光應寺保育園園長:古賀文麿さん
- 女性も手に職をもつのはすばらしいと思っていたんです。
そんなときに博多人形と出会いました。
- 博多人形師 国指定卓越技能保持者・福岡県無形文化財保持者:井上あき子さん
- 親子の信頼関係を築くことは大切。子どもの環境が変わっても、家に帰れば味方がいると思えることが必要なんです。
- 元 国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所長
(現 国土交通省道路局 国道防災課 国道事業調整官):増田博行さん
- 価値高く生きる、自分を求められる生き方をするという、小さいなら小さいなりの人生観を持たせるということは大事なことだと思います
- 総合メディカル株式会社代表取締役会長:小山田浩定さん
- 情報の発信をきちんとすることで、必要なこと、危険なことを知ってもらう。そのうえで、道にしても、川にしても地域に密着させることが理想。
- 元 国土交通省九州地方整備局局長
(現 財団法人 河川情報センター理事):岡山和生さん
- 核家族化が進んで、家庭のなかで祖父母から学ぶことができなくなった。
だから、子どもを叱れない親、叱り方がわからない親が増えたんです。
- おっぱい110番 平田母乳育児コンサルタント院長、育児大学講座理事長:
平田喜代美さん
- 子育ては決して楽ではない。でも、楽ではないけれども、楽しむことはできる。
イヤイヤではなく前向きな気持ちで、子育てを楽しんでほしいですね
- 福岡市私立幼稚園連盟会長:坂根康秀さん
- 最先端のところで何をしなきゃいけないかをジャッジして、スパッといい方向にもっていけるというのが一番大事。
- コカ・コーラウエストジャパン
(現 コカ・コーラウエストレッドスパークス):ラグビー部監督:向井昭吾さん
- 父親の役割は北極星だと思います。どんなに道に迷っても北極星を見ると、ちゃんと迷わずに行けるという存在が父親だと思いますよ。
- 日本漢字教育振興協会理事長:土屋秀宇さん
- 社会の乱れは人の心の乱れだと思っています。社会の乱れを社会のせいにしても本質的には解決しない。
- 衆議院 元 文部科学省副大臣:小野晋也さん
- お母さんたちが社会的存在として社会性を発揮していくことで成長していく親と子の間に適切な距離が育つんです。
- 評論家・高齢社会をよくする女性の会代表:樋口恵子さん
- 考えるときは全体を見て、いろいろな可能性を押しつぶさず広げて考える。そして実行に移すときはやっぱり着実に成果が出るようにしなければいけません
- 元 西日本電信電話株式会社 取締役福岡支店長
(現 株式会社NNTネオメイト代表取締役社長):高江洲文雄さん
- 第一子というのは子どもと母親と二人しかいないわけですから、お母さんたちの育児不安がよくわかります
- 福岡市こども未来局:荒瀬泰子さん
- 海にはいろいろな人たちが来られるような自由な空間にしたいですね
- 海洋冒険家&海遊び人:今給黎教子さん
- 体の病気を早期発見していくように、小さい頃からの家庭の子育てをみんなで支援していくことが大切になっています。
- 福岡市こども総合相談センター「えがお館」名誉館長:坂本雅子さん
- 僕らの幸せは、今の子どもたちと違って、村中が家族だったことです。悲しい時もさみしい時も、全部みんなが知っていた。
- 俳優・語り手:常田富士男さん
- 頭にマイナスイメージがよぎったら、プラスの言葉を唱える。そしたら、マイナスに流れていた空気や行動もプラスに転じていくんです。
- 元 柔道日本代表シドニーオリンピック銅メダリスト:日下部基栄さん
- 日本人の遺伝子というものがあって、日本人が取らなければいけない栄養素というものがあるんです。
- ベストアメニティ株式会社 代表取締役社長:内田 弘さん
- ママの頑張りは必ず赤ちゃんが見ていて、「ありがとう、お母さん」と、絶対に思っているということを伝えたい。
- ポップアーティスト:326(ナカムラミツル)さん
- 今、人間はほとんどみんな養殖人間で、天然人間は、絶滅してきてるんです。
- 九州大学名誉教授
久留米大学附設高等学校・中学校名誉校長:緒方道彦さん
- 自分の仕事とか、自分のやっていることを最後まで自分の力で成し遂げるのは、大切なことだし、必要なことです。
- 福岡市無形文化財・高取焼味楽窯十五代:亀井味楽さん
- 自分なりにご飯が作れるという体験で、自分の中に存在感というものがぐっと出てくるから、また次の階段を踏み越えていけるんです。
- 高取保育園園長:西 福江さん